#4- 伝統工芸・鎌倉彫のおてもと 【イヤホン推奨】

This is Japanese”OTEMOTO”

日本人のきめ細やかな技術を、「手もと」のみでお届けする「きょうのおてもと」。

日本ならではの伝統文化・人・道具・ムーブメント…
「手もと」という小さな世界の先に広がる、大きな魅力を
臨場感ある音声とともに体感してください。

そう、これぞ、日本の“おてもと”。

【鎌倉彫】　　
「鎌倉彫」とは、鎌倉時代に誕生し、現在も鎌倉を中心に引き継がれている伝統工芸品。日本的な草花や唐草などを中心に力強く大胆に彫刻し、柔らかさと温かみを出した漆塗りが特徴。刀の彫り痕をあえて残す「刀痕」、漆の塗りあがりに立体感を出す「乾口ぬり（ひくちぬり）」、という独特の技法を用いる。

今回撮影した作品「飛雲」は、読んで字のごとく「飛ぶ雲」をイメージ。そのため、彫刻の工程では、雲の“流動感”をいかに出すかを意識しているという。
また漆塗りは、下地・中塗りを施したあとの「上塗り」の工程。漆は厚く塗ると乾いた時に縮む性質があるため、彫刻の溝に漆が溜まらないように塗る。彫刻が特徴だからこそ求められる繊細な技術だ。製作期間は約１か月を要する。